3検定試験の市場環境

JAGAT株式会社が夫々の検定試験を実施していく際の当社を取り巻く事業環境について、SWOT的分析により考察してみます。

3.1さまざまな検定試験の繁栄

現在検定試験の数は国家試験、公的試験、民間試験等を合わせて3000とも5000とも言われていますが現実的に実施されている正確な検定の実施件数は不明です。受験生数も300万人規模から数十人規模までさまざまでが、多くの検定試験が興隆を極めています。

膨大な検定試験の数があるということは、それぞれにニーズがあるということであり、また現時点でもニーズのある検定試験がすべて実施されているわけではありません。今後も様々な検定試験の可能性があります。

JAGATが実施している児童生徒向けの「漫検」漫画能力検定試験、「基礎英検」基礎英語検定試験、「社検」社会科検定試験は膨大な受験生が望める試験であり、ビジネス的にも大きなポテンシャルがあると考えています。近年は少子化が進行していると言われていますが、学校の在学生人数は、小学校で720万人、中学校で360万人、高等学校で370万人と、その市場規模は依然として膨大なものとなっています。

まず英語に関する検定試験は、今後もいくつかの協会が実施していくと思われますが、私どもJAGATの「基礎英検」基礎英語検定試験は、実践的な映像による試験方法やきめ細かな目標の設定に特徴があります。また見ること、聞くこと、話すことからなる優れた効果測定方式は今後注目されていくと考えています。

児童・生徒をターゲットとした「社検」社会科検定試験、「漫検」漫画能力検定試験、「面検」小・中受験面接検定試験は、認知度が高まっていけば膨大な受験生の集客が望めます。

3.2JAGAT株式会社を取り巻く外部の環境1(Opportunity)「ビジネスチャンス」

@「自己の成長の証として、自らの実力を認めてもらいたい」「仕事に役立たせたい」「就職に役立たせたい」「自信とプライドを持って生きるための資格が欲しい」「資格を取るのが喜びだ」といった理由から資格を求める傾向は現代社会の流れとなっています。こうした大きな流れの中で検定試験の認知度と信頼性を高めることによって受験生は飛躍的に増加すると思われます。
A生涯学習の時代において、様々な検定試験はその流れを象徴しています。したがってマスコミ等の検定試験を見る目はそれを好意的な方向から見ています。その話題性に乗れば、少ない広報宣伝費用で認知度を飛躍的に上げることが可能です。
B漫画、社会科といった大きな検定テーマにもかかわらず、検定試験の隙間となっており、大きなチャンスがあります。
C検定試験を専業とする企業は少ないのでJAGATは弱小企業ながら人材確保や企業とのアライアンスがやりやすいと思われます。
D漫画業界はコミック、アニメと合わせ巨大なビジネスとなっており、先行することで検定試験のみならず、出版等を含めた大きなビジネス構造が出来ると思われます。
E日本固有の文化の見直し気運があり、ペン習字の学習は高齢者を含めその興隆が期待されます。
F「漫検」漫画能力検定試験」は日本のみならず世界的に「日本のManga」として大きなマーケットがあります。

3.3JAGAT株式会社を取り巻く外部の環境2(Threat)「リスクとその対応」

@資格の取得願望の高まり、各種検定試験の広まりは同時に検定試験の氾濫に結びつき、認知度のない資格、同類の検定で認知度のないものは評価されずに淘汰される危険があります。普及活動をとして認知度と信頼を高めることが必要になってきます。当社の検定試験は、スタートにあたって全く知名度がありませんので、広報活動を充実させ認知度・知名度を上げて信頼性を高めることが大切だと考えています。
A当社の「基礎英検」基礎英語検定試験「声検」声優能力認定試験には競合する団体が存在します。競合に打ち勝ってゆくためにはインターネット或いは電話による実施システムのさらなる研究が必要であると思われます。
B「漫検」漫画能力検定試験、「顔検」似顔絵検定試験、「社検」社会科検定試験は先行の利を生かして早いタイミングで知名度を上げる必要があります。広報宣伝に力を入れることが至上命題となっています。
CJAGATは株式会社であり、財団法人や社団法人と比較すると、各省庁のお墨付きという点においてリスクがあります。NPO法人として日本漫画能力検定協会、日本社会科検定協会、日本似顔絵検定協会、日本基礎英語検定協会、日本声優能力認定協会を設立して、委員に著名人を招聘していきます。

3.4JAGAT株式会社を取り巻く内部の環境1(Strength)「強みを生かす」

@「声検」実施のシステム及びプログラムは現在どこでも実施していない斬新で画期的なシステムです。現在特許庁に特許申請中です。
[発明の名称]音声試験システム   [出願番号]特願2008-315437
A「漫検」漫画能力検定試験、「声検」声優能力認定試験、「顔検」似顔絵検定試験、「社検」社会科検定試験等、すべて現時点では先行しており、認知度アップを図ることで広く普及することが可能です。
B当社にはコンピュータソフトウエアの開発力があり、現有の各種CBTシステムは検定試験の実施に広い汎用性があります。ネット上の講習会、eラーニングシステムの構築を行うことにより、ネット上で広く受験生を確保することができます。
CJAGAT株式会社の実施する漫画描画に関する検定試験は、様々な学校の漫画研究会や漫画同好会、漫画同人誌に働きかけることで大きな協力が得られると思われます。今後、これらの団体と協力やイベントの共催を行い、十分な普及活動を行い受験生を大きく伸ばしていきます。
D当協会はCBTシステムでは他の協会にない技術を持っています。ポータルサイト運営会社等との協力関係を築き、Web上での検定試験の実施は大きな話題を巻き起こすことが可能です。

3.5JAGAT株式会社を取り巻く内部の環境2(Weakness)「弱みとその対応」

@設立より間が無く、資金力と組織力をつけることが最も重要です。体質強化計画の立案を早急に行い、体質改善を図る必要があります。
A株式会社JAGATは設立以来間がないので認知度が低く、認知度アップが大きな課題となっています。広報活動を強力に行なっていく必要があります。
B経営基盤等を考慮して、3つの検定試験の取り組みに緩急をつけて、柔軟に展開していく必要があります。
C4種の検定試験のそれぞれの検定試験ごとの採算性を考えていく必要があります。

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